desulfurizationhot-metal

マグネシウム共注入による鉄液の深脱硫

製鉄・圧延一体化の総合製鉄所

マグネシウム共注入による鉄液の深脱硫

課題:

幅広い低硫・超低硫鋼種の生産において、鉄液を確実に30 ppm未満まで脱硫する必要がありましたが、炭化カルシウム単独では結果にばらつきがあり、下流の取鍋仕上げ処理のコストが高くなっていました。

ソリューション:

管理された粒度範囲の純度の高いマグネシウム粒を供給し、CaC2 + Mg共注入方式を支援しました。注入量は目標硫黄値に合わせて調整し、トルピード車ステーションにバッファ在庫を維持しました。

結果:

生産サイクル全体を通じて鉄液硫黄は25 ppm未満に抑えられ、取鍋炉(LF)への脱硫負荷や、低硫鋼種の最終仕上げに必要な試薬を削減しました。

幅広い低硫・超低硫鋼種を生産する製鉄・圧延一体化の総合製鉄所では、各ヒートの開始時に硫黄ベースラインをクリアな水準に整えるため、トルピード車による脱硫に依存していました。炭化カルシウム単独に頼っていたため結果にばらつきがあり、脱硫効果は鉄液温度や初始硫黄含有量に応じて変動し、残存硫黄が原因で鋳造前に取鍋炉(LF)で高コストな二次脱硫を余儀なくされることもありました。

当社は空気注入に適した管理された粒度範囲の純度の高いマグネシウム粒を供給し、製鉄所の冶金エンジニアとともにCaC2 + Mg共注入方式を確立しました。マグネシウムは速やかに初期の硫黄を吸収し、炭化カルシウムは処理を通じて脱硫能力を維持します。2剤を併用することで、いずれか単独よりも深い硫黄レベルに到達できます。注入量は各鋼種の目標硫黄値に合わせて設定し、トルピード車ステーションにバッファ在庫を確保することで、納品を待たずに計画通りの処理を進めることができました。

以降の生産サイクルにおいて、製鉄所は鉄液硫黄を25 ppm未満に維持し、30 ppmの目標を十分に下回りました。硫黄ベースラインの低下は取鍋炉の脱硫作業量を減らし、最も要求の厳しい低硫鋼種の最終仕上げに必要な試薬と時間を削減しました。安定した注入グレードのマグネシウムと文書化された粒度分布が、ヒート毎に共注入の挙動を安定させる鍵でした。